【SPR通信2号】SWOT分析というありふれた用語

SWOT分析という用語は、私か経営の勉強をはじめた35年前はあまり知られていませんでした。
それが今や、ほとんどの経営に携わる人がその言葉を知り、理解し、自社に応用している時代になりました。

でも、私が様々な会社にいままで接してきて、本当に正しく利用されているのだろうか?と思うことも多くあります。
真にそれが企業経営上でプラスに作用している会社は8:2の法則でいうと20%に満たないと思ってます。
そして20%が負に作用し、残りの60%はただ使っているだけ。ほとんど意味をなしていない。
大企業であればその60%の中であっても短期的には経営に左右されないから、
まあいいか、社内資料としてカッコつく程度でいいかな?wy …と思っています。

でも中小の会社では、せっかく分析するからには、自社の成長に役立ててほしい。
もう少し正確に言うと、自社の強みと 当たり前のように認識している事項が、条件によっては経営上マイナスに働いている場合もありうる…ということを認識してほしい。

理由としては2つのケースがあります。
1つ目は経営環境が変わる中で場合場合によって 強みも変化していくこと。
あまりに自社の強みに拘るためにそれを基準に考えてしまったり、外部資源でも簡単に手にすることができたりします。
だから、いつも状況に応じてチェックしていくことが必要です。
2つ目は、単なる表面上のことを強みだと認識して、さらにもう一つ、階層を掘り下げて 強みを把握していないことです。
自社には〇〇の精密加工が得意だ…以前から培ってきた〇〇のノウハウがある…までで止まっているケースの企業が多い。
もう少し、「何故それが強みになったのか」を掘り下げることなく……。

そして、表面的なことだけを捉えて誤ったコンサルティングを提供された事例も少なからず存在していると思っています。

みなさんの会社はいかかですか?