【SPR通信5号】 あたらしいものを開発するときにおいて一番むずかしいこと
長年この問題を考えて、たどりついた答え。それは何を開発するか…というテーマ選定との結論になりました。これが一番むずかしいことです。
「顧客のニーズを応じることが大切」なんてあたりまえのことが経営学のどの本にも書いていますが、これをまともに実行したら、とんでもない結果になったということを何度も経験しました。あくまでもこれは、大枠のことであり、資金力と時間という制約を考えると、売上向上につながる製品というのは、その会社によってちがいます。資金力があればそれなりに人材とか設備とかに投資をして、力づくで開発を進めることは可能ですが、資金力に余裕のない会社は、お金をあまりかけずに、それなりのしっかりしたテーマを見つけ、限られた時間の中で実行して、成功して売上に結び付いた後は、開発費を回収はもちろんのこと、利益確保が継続できるように、その顧客との取引を継続させることが必要です。そんな魅力ある製品をもつこと。そのためのテーマ選定です。
多くの会社は、顧客のいうとおりにして、せっかく苦労して成功したのに、取引が始まったとたんに、価格競争にさらされる結果になっています。