【SPR通信11号】 新規事業部門における新製品の寿命は競合他社よりも怖い
本来は新規事業だけでなく本業に関しても同様ですが、本業の場合は無意識のうちにそれに対応した経営をやっていることが多いから、あまり目立って話題にもなりません。逆に本当に製品寿命がきたら会社を滅んでいまいますから。だからあえて新規時業部門とか新しい顧客にむけた製品を対象にしての話とします。
いままで経験した中で見てきた、製品寿命のほとんどは、その製品自体の陳腐化とか同製品の競合品とか業界での流行とかでなく、お客さん事情で、その中での多い事例は使い方の変更とか、お客さんが製造しているもの自体の中止が原因でした。親切なお客さんならば、事前にアナウンスするのですが、ある日急に受注がなくなり、その理由を調べてみると『あれはもういらなくなりました』と担当者から言われたりします。
このようなことはよくあり、自社での統制が効かないことです。だから日常いつもアンテナを張ってお客さんの状況を把握することは当たり前で、他の方法として自社開発製品を次々と出していく社内体制づくりがとても大切です。