【SPR通信13号】 設備投資の前にやるべきこと簡単かつ重要なこと

 設備に関する情報収集については、その会社の本業に関わる、最新型の機械、中枢となる設備については、その会社の社長もしくは関係部署の方がいつも収集しているから、当たり前の話です。しかし全くはじめての設備、あたらしい製品に関わる違う分野の設備についても、日頃から楽しく情報収集すべきと考えていますし、そこで設備投資の70~80%が終了したといっても過言ではありません。
 最初の段階では、展示会は関東地区に行けば半年に一回はやっているし、会場では、こちらがお客さんだからとても親切に対応してくれます。次に設備の業種によっては試作試験を有償でやってくれますので、立ち合いにいけばその会社の技術も教えてくれます。また見積も無料でしてくれるから自社でいつ頃投資可能かわかります。その仕事のプロセスを1社でなく、2~3社やって、比較の資料を作ったら、もうその人はプロレベルです。
 ここでのポイントは“楽しく”です。設備についてあまり興味のない社長ならば社員(きっとオタクのように好きな人、好きになる人はいる)に任せてもいいから実行すればいかがでしょうか。たぶんその費用も実際の設備投資の額の10分の1、100分の1以下で済みます。この段階になれば、設備投資計画、補助金申請というプロセスができあがり、その後がとても簡単になります。こんな話もあたりまえに見えますが、なかなか実行されていないのが現状で、つい後回しになりがちなのは、『重要だけど急ぐ必要のないこと』だからです。それを会社のしくみで習慣化していきたいものです。
★因みに、とても高価でそれを保持すること自体が、他社との差別化になる自社の設備を、その国の軍の“空母”みたいなものといって、素人さんに説明していました。