【SPR通信18号】 業績が向上するまでに社内でやるべき優先順位
新製品開発などを行う前に、業績が悪化して資金的に余裕のない会社はまずは業績の回復が一番であることはいうまでもありません。業績回復というと、誰もがすぐにあげる課題は、売上向上とコストダウンですが、あまりに漠然としたことだなあって、いつも心の中で上層部を批判していたものです。まあそんなことは各部門で考えろ!とのことでしょうが、その部門長も“下痢便伝達”で同じことを言って指示したつもりになってました。
売上の増加もいろいろあり、新規の顧客を増やして案件数を増やす、値上げの2通りの中でも、新規の顧客に対して値引して販売した場合、支払い条件によっては資金繰りが悪化します、値上げにしてもどの製品をどれくらい値上げ?とか、どの顧客層に対して値上げとか、やり方もいろいろあります。 売上を伸ばすために、どんなやり方をするかは、同じ業種でもその会社によって全くちがってきますし、手順が違う場合も多々あります。
コストダウンの方も、中小企業にとってはすぐに結果を出すことはむずかしいですね。無駄な経費はあっても、収益改善に至るほどの効果はできないし、資材・購買の金額を下げられるほどの交渉力はないし、ましてや大企業のような労務費のカットは今の時代はできません。残されたことは、日頃から小さな生産性向上の努力を習慣のようにやり続けることです。これも手順があり、高価な機械とか情報システムを揃えなくても可能です。日常のやるべきことをやっていく仕組みがあれば、それが習慣となり、収益向上の原動力になります。
