【SPR通信7号】 未知だけど基本は変わらないという一番大切な考え方
何か問題にぶつかったとき、それは実際の製品開発、技術開発だけでなく、経営上のこと、お客さんのこと、日常のこと、すべてに当てはめることができる大切な考え方があります。それは直面している出来事はどの階層のことか、ということです。直面している出来事が結果ならば、原因は一つ前(下)の階層にあります。問題が解決しないこととか、その場しのぎ対処療法で再び同じ問題が発生するのは、同じ階層で考えて空回りしているだけだからです。
もちろん世の中の問題は様々な人たちの利害関係がありますから、簡単できないのですが、自然相手の未知なるものの開発に関わることだったり、小さな会社の社内に関わることであれば、その部門のリーダー、社長の決断しだいでいかようにも変えることができます。
たとえば、地震などの天災で家屋が壊れるのは、壊れるだけの力が家屋にかかったから…というのは誰でも判る自明なことです。だからこそ同じような家は次回は立てずに、もっと地震に強い構造にしたり、地震の力を分散する構造にしたりして改良を加えます。
このような当たり前のことを、会社の経営とか、あららしいものづくりではなかなか気づかずに同じことを繰り返していることが少なくありません。それはいつも変わらない仕組みで会社が運営されているからです。仕組みを変えれば必ず会社は変わっていきます。